2026年8月29日から9月4日にかけて報じられた、特殊詐欺・SNS型詐欺の事件をまとめました。
この週の記録
愛知県:結婚相談所代表ら男5人逮捕、女性約300人を雇い5,600人分の個人情報を収集
9月2日、愛知県警察は、結婚相談所の代表を名乗っていた男(40歳)を含む男5人を、詐欺容疑で逮捕したと発表しました。グループは女性になりすまし、LINEで「将来2人で暮らすようになった時、お金のことで悩みたくない」などとメッセージを送り、架空の投資話を持ちかける「SNS型ロマンス詐欺」の手口を使っていたとされます。
特徴的なのは、被害者を探す前段階の仕組みです。グループは女性約300人を雇い、マッチングアプリを通じて男性のLINE ID・職業・年収といった個人情報を収集させ、約5,600人分のアカウント情報を集めていたといいます。県警は、詐欺グループに情報を提供した見返りに、詐取金の一部を報酬として得ていたとみています。
この手口の傾向はSNS型ロマンス詐欺の記事で解説しています。
この週の傾向
今回の事件で見えてくるのは、「声をかける相手を探す」という詐欺グループの最初の一歩そのものが、既に分業化・組織化されているという実態です。マッチングアプリで異性と知り合うこと自体は、多くの人にとって特別な出来事ではありません。しかしその相手が実は雇われた”情報収集役”で、集めたプロフィールがそのままロマンス詐欺の”ターゲットリスト”として流用される仕組みが存在する、という点は覚えておく価値があります。
約5,600人分という規模は、被害が発生する前の”仕込み”の段階だけで、これだけの人数の個人情報が動いていたことを示しています。マッチングアプリで知り合った相手から、後になって投資や送金の話が出てきた場合は、その関係が始まった経緯そのものを一度疑ってみることが、被害を防ぐ手がかりになります。
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