かけ子にさせるために誘拐した。広島県警が男女2人を再逮捕、マニュアルを公開。

速報

「詐欺手口アーカイブ」の速報記録です。広島県警は2026年10月13日、特殊詐欺のかけ子をさせる目的で男性を連れ去ったとして、男(43歳)と女(32歳)の2人を誘拐の疑いで再逮捕したと発表しました。同日、かけ子向けのマニュアルとみられる証拠品の画像も公開されました。

出典:HOME広島ホームテレビ 2026年10月13日・テレビ新広島・中国新聞(いずれも同日報道)をもとに当サイトが要約。疑いの段階であり、裁判で事実が確定したものではありません。

かけ子にするために連れ去る、という手口

これまで特殊詐欺の「リクルート」といえば、SNSや求人サイトで「高収入の仕事」などと偽って応募者を集める手口が主流でした。今回の事件では、誘拐という形で強制的に連れ去ることでかけ子を確保しようとした疑いが持たれています。

報道によると、2人は2026年3〜4月ごろ、男性を海外に連れ出して特殊詐欺のかけ子として働かせることを目的に誘拐した疑いが持たれています。捜査当局は、2人が匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)のリクルーター役として機能していたとみて捜査を進めています。

公開されたマニュアルに書かれていたこと

広島県警は同日、証拠品として押収したスマートフォンの中から見つかった画像を公開しました。このスマートフォンは、かけ子として海外に送られた被害男性が犯罪グループから渡されていたものとされています。報道によると、大阪府警などをかたって金をだまし取る手口が詳細に記されたかけ子向けのマニュアルとみられる画像のほか、報酬に関するやり取りとみられる画像も含まれていたとのことです。

マニュアルの存在は、特殊詐欺が組織として役割を分担し、未経験者でも犯行を実行できるよう仕組み化されていることを示しています。「警察の電話」を受けた人が「本物ではないか」と疑いにくいのは、こうした事前の訓練・マニュアルによって犯行者側が一定の受け答えを準備しているためです。

なぜ海外からかけてくるのか

かけ子が海外に拠点を置く理由は、日本の捜査当局による即時の摘発を避けるためです。電話越しでは相手の所在は分からないため、日本の固定電話や携帯電話からかかってくるように見えても、実際には海外から発信されているケースがあります。

今回の広島の事件のように、被害者役だけでなくかけ子の実行役そのものも誘拐・強制的に送り込まれる場合があることが、あらためて確認されました。詐欺グループの内部では、かけ子自身も被害者になり得るという側面があります。

知らない番号からの電話は、必ず一度切る

警察・検察・金融機関などをかたる電話が来ても、その場で個人情報やお金のことを話してはいけません。電話口で「すぐに対応しなければならない」という焦りを生じさせることが、こうした詐欺の基本的な手口です。

「本物かもしれない」と思った場合も、まず一度電話を切ってください。その上で、家族に相談する・インターネットや電話帳で調べた公式の番号に自分からかけ直すという手順を踏むことで、本物の機関かどうかを確認できます。警察の相談窓口は #9110 です。

電話型詐欺の手口のまとめは、電話型詐欺の手口と対策で解説しています。なりすまし型の詐欺全般については、なりすまし型詐欺の手口と対策にまとめています。

続報が入り次第、追記します。

(当サイトは個人が運営する情報サイトであり、警察・自治体などの公的機関とは関係ありません。記載内容は、上に示した報道を、確認した時点の状況にもとづいて要約したものです。疑いの段階であり、裁判で事実が確定したものではありません。)

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