週次記録:2026年8月22日〜8月28日に報じられた詐欺事件

week-2026-08-22 週次記録

2026年8月22日から8月28日にかけて報じられた、特殊詐欺・SNS型詐欺の事件をまとめました。

この週の記録

①三重県松阪市:70代女性が600万円被害(配送業者→警察官→検察官の複合型)

8月5日、松阪市の70代女性の自宅に配送業者を名乗る電話がありました。その後、警察官を名乗る「佐藤」に電話が代わり、個人情報を聞き出されたうえでLINEアカウントの登録を指示されました。翌6日にはビデオ通話で検察官を名乗る「前田」が登場し、「お金の番号調査」を口実にATMの引き出し上限を150万円に引き上げるよう指示。4日間にわたり、150万円ずつ計600万円を異なる口座へ振り込まされました。8月27日に発表されました。

配送業者・警察官・検察官と、電話の相手が次々に変わる「劇場型」の手口です。詳しくはニセ警察詐欺の記事で解説しています。

②滋賀県守山市:85歳男性から300万円、受け子の男を逮捕

8月4日から5日にかけて、息子をかたる電話から始まる典型的なオレオレ詐欺で、守山市内の85歳男性が300万円をだまし取られました。8月26日、弁護士事務所の職員になりすまして現金を受け取った、住所不定・無職の男(38)が詐欺容疑で逮捕されました(本人は容疑を否認)。

手口の詳しい傾向はオレオレ詐欺の記事で解説しています。

③東京都町田市:70代女性から約95万円、出し子役を札幌の警察が逮捕

6月30日、市役所職員などを装う人物から「医療費の還付金を受け取れる」と電話で持ちかけられた町田市の70代女性が、指示どおりキャッシュカードをATMで操作させられ、約95万円をだまし取られました。8月28日、出し子役の疑いで、東京都新宿区の会社役員の男(43)が、札幌中央警察署に逮捕されました。

還付金詐欺の手口はこちらの記事で解説しています。

④山口県岩国市:50代看護師の女性が暗号資産1,005万7,000円の被害

今年3月、SNSのダイレクトメッセージで「投資家のアシスタント」を名乗る人物と知り合った岩国市の50代女性(看護師)が、専用サイトを通じた暗号資産投資を勧誘されました。アプリ上には利益が出ているように表示され、5月から6月にかけて16回にわたり送金。合計1,005万7,000円をだまし取られたことが、8月26日に報じられました。

同種の手口はSNS型投資詐欺の記事で詳しく解説しています。

この週の傾向

電話から始まる3件(①②③)は、いずれも70〜80代の高齢者が標的でした。特に①は、配送業者・警察官・検察官と登場人物が次々に入れ替わる「劇場型」の手口で、短時間で被害者を焦らせて判断力を奪う典型的な流れです。なお、逮捕までの期間はケースによって差があり、①②は犯行から3週間ほどで発表・逮捕に至った一方、③は犯行(6月30日)から逮捕(8月28日)まで約2ヶ月かかっており、一律ではありません。

一方④は、50代の現役世代・看護師という専門職の方が、SNSでの出会いから3ヶ月近い時間をかけてじっくり信頼を築かれたうえで被害に遭っています。高齢者を狙う「短期決戦型」の電話詐欺と、現役世代を狙う「時間をかける型」のSNS詐欺は、年齢層もアプローチもはっきり分かれる傾向が続いています。

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