2026年10月9日の記録

2026年10月9日の記録 日次記録

2026年10月9日(金)、各地の警察・報道機関から5件の詐欺関連情報が公表されました。三重県で「ニセ警察・検察官・金融庁職員をかたる」型の被害が2件、カンボジアを拠点とした詐欺グループの逮捕・再逮捕が2件、青森県でLINEビデオ通話を使った手口の被害が1件です。

三重・伊賀市で暗号資産3,640万円被害。大阪府警の警察官をかたる電話から始まった

三重県伊賀市在住の30代の女性(看護師)が、今年7月から8月にかけて合計3,640万円相当の暗号資産をだまし取られました。三重県警が2026年10月9日に発表し、中京テレビNEWSが同日報じました。

女性の携帯電話に、大阪府警の警察官を名乗る人物から電話がありました。「あなた名義の口座が見つかった」「犯罪への関与を調べる」と告げられ、その後はビデオ通話に移行。相手は逮捕状のようなものを画面越しに見せ、「身の潔白を証明するために現金を調査する」と伝えました。女性は検察官も名乗った人物からも連絡を受け、指示に従って7回に分けて暗号資産で送金しました。相手と連絡が取れなくなった後、被害に気づいたとされています。

暗号資産を使う手口では、金融機関のATMや窓口での「高額送金防止の声かけ」が届きにくいことがあります。また、ビデオ通話で逮捕状や警察手帳に見える画像を見せることで、相手を本物の捜査官だと思わせる手口は、2026年に各地で報告されています。

出典:中京テレビNEWS「三重・伊賀市の30代女性が3640万円相当の暗号資産を詐取 大阪府警警察官などかたる特殊詐欺か」2026年10月9日19時00分配信(Yahoo!ニュース経由)

三重・多気町で1,500万円被害。「あなた名義の携帯が犯罪に使われている」という電話

三重県多気町在住の70代の無職女性が、今年7月から8月にかけて計1,500万円をだまし取られました。三重県警松阪署が2026年10月8日に発表し、伊勢新聞が同日・9日に報じました。

女性の固定電話に、通信事業者を名乗る人物から「あなた名義の携帯電話が組織犯罪に使われている」と連絡がありました。その後、警察官・検察官・金融庁職員を名乗る人物が次々に登場。「逮捕した犯人から、あなた名義のカードが見つかり、その人物があなたに400万円を渡したと主張している」「潔白を証明するために資金を調査する」と告げられました。

女性は7月31日から8月27日の間に3回、多気町内の公園駐車場で金融庁職員を名乗る人物に現金を手渡したとされています。

この手口では、「通信事業者→警察→検察→金融庁」という順序で複数のなりすまし役が登場し、時間をかけて信頼関係を作ってから現金の受け渡しを求めます。同じ三重県内で同じ時期に2件の類似被害が発生しています。

出典:伊勢新聞「特殊詐欺被害1500万円 多気の70代女性」2026年10月9日配信(Yahoo!ニュース経由)

カンボジア拠点の詐欺グループ・かけ子を警視庁が逮捕。グループ全体で約2億円の被害

カンボジアを拠点とした特殊詐欺グループのかけ子役とされる53歳の男が、2026年10月9日に警視庁に逮捕されました。NHK・テレビ朝日系(ANN)・TBS NEWS DIGなどが同日報じました。

男は郵便局員や警察官を装って被害者に電話をかけ、現金を振り込ませた疑いが持たれています。報道によれば、東京都内の50代の女性からおよそ700万円をだまし取ったとされています。グループ全体の被害総額は約2億円とみられています。

このグループでは、「荷物を預かっている」と伝えた後、「金融庁の紙幣調査が必要」と持ちかける手口も使われたとされています。ビデオ通話で三重県警の警察官を名乗るメンバーが応対するケースもあったとされています。

出典:ANN(テレビ朝日系)「カンボジア拠点特殊詐欺のかけ子逮捕 警視庁」2026年10月9日17時22分配信(Yahoo!ニュース経由)/TBS NEWS DIG 2026年10月9日15時44分配信(Yahoo!ニュース経由)

同グループのオーナーを愛知県警が再逮捕。拠点には「AIで顔を差し替える部屋」があったとされる

上記のカンボジア・ポイペトを拠点とするグループとみられる事件で、グループのオーナー役とされる39歳の会社役員を含む20〜40代の男9人を、愛知県警などの合同捜査本部が組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の疑いで再逮捕しました。朝日新聞デジタルが2026年10月9日に報じました。

捜査の過程で拠点の実態も明らかになってきており、報道によれば、ビデオ通話で顔を別人に見せるために生成AIを使った「AIルーム」とされる部屋が設けられていたとされています。

被疑者らは昨年5月、川崎市高津区の会社員女性(当時42歳)に警察官などを装って電話し、口座に現金を振り込ませた疑いが持たれています。女性への被害額は計599万9千円とされています。

ビデオ通話相手の顔がAIで別人に差し替えられていた場合、画面越しに本人確認を行うことが難しくなります。ビデオ通話を「本人確認の証拠」として信頼することのリスクが浮かび上がっています。

出典:朝日新聞デジタル「カンボジア拠点詐欺のトップを再逮捕 愛知県警など」2026年10月9日5時00分配信(Yahoo!ニュース経由)

青森・40代男性が184万円被害。+1番号から電話→LINEビデオ通話で「警察手帳」を見せた手口

青森県内在住の40代の男性が、9月29日に計184万円をだまし取られました。ATV青森テレビが2026年10月9日に報じました。

男性の携帯電話に「+1」から始まる国際電話番号から電話があり、東京都警察本部の捜査部員を名乗る人物が「逮捕した人物の自宅から、あなた名義のカードが見つかった」と告げました。その後、LINEのアカウントを使って連絡を続けるよう指示されました。

LINEのビデオ通話では、警察官と検察官を名乗った人物が警察手帳を画面越しに見せ、「身の潔白を証明するため、口座の現金を指定の口座に移す必要がある」と伝えました。男性は近くの金融機関のATMから2回に分けて振り込みを行いました。その後、相手と連絡が取れなくなり、野辺地警察署に相談して被害が発覚したとされています。

「+1」から始まる番号は米国の国番号で、SMS・電話ともになりすましに使われやすいとされています。警察や検察官が一般市民にLINEで連絡することはありません。

出典:ATV青森テレビ「LINEのビデオ通話で警察手帳を提示…検察官に身の潔白の証明を求められ184万円をだまし取られた詐欺被害 青森県内」2026年10月9日6時13分配信(Yahoo!ニュース経由)

情報源と確認日

  • 中京テレビNEWS「三重・伊賀市の30代女性が3640万円相当の暗号資産を詐取 大阪府警警察官などかたる特殊詐欺か」2026年10月9日配信
  • 伊勢新聞「特殊詐欺被害1500万円 多気の70代女性」2026年10月9日配信
  • ANN(テレビ朝日系)「カンボジア拠点特殊詐欺のかけ子逮捕 警視庁」2026年10月9日配信
  • TBS NEWS DIG「カンボジア拠点・特殊詐欺の”かけ子”逮捕 東京の50代女性に700万円」2026年10月9日配信
  • 朝日新聞デジタル「カンボジア拠点詐欺のトップを再逮捕 愛知県警など」2026年10月9日配信
  • ATV青森テレビ「LINEのビデオ通話で警察手帳を提示…検察官に身の潔白の証明を求められ184万円をだまし取られた詐欺被害 青森県内」2026年10月9日配信

確認日:2026年10月11日。各記事はYahoo!ニュース経由で確認しました。リンク切れになっている場合があります。

この記事は公表された情報と報道に基づく個人の記録です。捜査の進展や被害者・関係者の特定につながる情報は掲載していません。

NEWSLETTER

最新の詐欺手口を、週1回メールでお届けします

新しい手口の解説記事や、その週に報じられた詐欺事件のまとめを無料で配信します。ご家族への注意喚起にもお使いください。

運営:詐欺手口アーカイブ(info@sagi-teguchi-archive.com)。メール内のリンクからいつでも配信停止できます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました